性能および特徴
|
橋台および主塔間にケーブルを架け渡し、吊材に路面部分を吊り下げた構造が吊橋です。この路面を構成する桁には、吊橋の剛性を高めるため補剛桁または補剛トラスが用いられます。吊橋は他のトラスやアーチ、桁橋等と比べて剛性が低いため、荷重によるたわみが比較的大きく、風による影響も考慮した設計が必要になってきます。
吊橋の主要部材であるケーブルは、吊材を含むケーブルの自重および補剛桁とこれにより支持される床版・床組などの自重を主塔およびアンカレイジに伝達する役割りを持っています。また、補剛桁は、床版や床組からの荷重をその剛性により分散し、吊材を介してケーブルに伝達することと、ケーブルとともに橋体に鉛直および水平方向の剛性を与えることが大きな役割りといえます。
|
|
|
|長 所|
|
・ |
現在、最も長支間化を図ることができる橋梁形式です。 |
|
・ |
景観が優れており、ランドマークとしての役割りを果たします。
|
|短 所|
|
・ |
その他の構造に比べ、極めてたわみ易い構造であることから、風による影響について十分な検討を行う必要があります。
|
|
・ |
ケーブルを用いるため、コストがかかります。
|
|
・ |
大型の吊橋の場合、橋脚や橋台以外にケーブルによる張力を支えるアンカレイジを設置する必要があります。 |
|